春日山原始林・奈良公園フィールドワーク 第4回 高円山の自然
秋晴れの下、高円山への登山を行いました。大学から白毫寺町の登山口までの間にも過去に鹿と人が暮らす境界として作られた鹿垣をいくつか見学することができました。高円山へ入るとシカの影響や数年前のナラ枯れ被害、台風等による倒木なども見られ、春日山原始林と同様に、高円山も危機的な状況でることを感じました。
夏の大文字を行う「火床」まではきつい上りが続きましたが、眺望の良い「火床」からは、東大寺大仏殿をはじめとする奈良公園方面や、西側の生駒山系、奈良盆地が一望でき清々しい気持ちになりました。
ひと休み後、過去にあったホテルの跡地となっていた山頂へ登り、下山、再び火床で昼食をとり、春日山原始林、滝坂の道方面へ下山しました。
春日山とは異なる植生を確認したほか、かつての森林の利用の痕跡が散見されて興味深い登山となりました。