ESDとは
ESDとは、Education for Sustainable Developmentの略で、
持続可能な社会づくりの担い手を育むことを目的とした教育活動です。
近畿ESDコンソーシアムの目的
1.近畿地方におけるESD推進の拠点作り
近畿ESDコンソーシアムは、近畿地方全域を視野に、ESD推進の拠点作りを進めています。
(コンソーシアムというは、複数の団体からなる、連合・共同体という意味です。)
奈良教育大学は 2014年度~2016年度までの3年間に、文部科学省のユネスコ活動補助金「グローバル人材の育成に向けたESDの推進事業」を受託し、奈良市教育委員会・橿原市教育委員会・橋本市教育委員会・彦根市教育委員会と連携し、「奈良ESDコンソーシアム」という名称で、ESD推進の拠点作りに取り組んで参りました。
2017年度からは、名称を「近畿ESDコンソーシアム」と改め、近畿地方全域を視野にESD推進の拠点作りを進めています。
2.”持続可能な発展のための教育”を実践できる教員の養成
“持続可能な発展のための教育(ESD)”を実践できる教員の養成を目的とし、現職教員・教員を目指す学生向けに、様々なセミナーや勉強会の機会を提供しています。
2014年に採択されたグローバル・アクション・プログラム(GAP)の5つの優先行動分野の一つに、教員への支援が挙げられています。2015年9月には、国連で「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択された他、学習指導要領にもESDの理念が反映されていることから、今後ますます学校教育におけるESDの位置づけは重要になっていくと考えられます。
そこで、現職の先生方や教員志望の学生を対象に、ESDに関する指導力の向上を目的としたセミナーや勉強会を実施しています。また、ESDを体系的に学べる「ESDティーチャー認証ブログラム」を展開しています。
3.ESD実践への支援
ESDを学ぶ学生を学校現場等に派遣し、ESD実践への支援活動を行っています。
また、学校の校内研修や授業研究等への講師派遣も行っています。
学校で実施されているESDの質的向上がひとつの課題となっています。
解決策の一つとして、近畿ESDコンソーシアムでは、主にコンソーシアム構成団体からの依頼の下、ESDを学ぶ学生を派遣し、ESD実践への支援活動を行っています。
この取り組みは、教員を目指す学生たち自身の学びにもなり、コンソーシアムの2つめの目的である「”持続可能な発展のための教育”を実践できる教員の養成」にもつながっています。
また、二つめの解決策として、学校の校内研修や授業研究等への講師派遣を行い、ESDの理解・促進に努めています。
4.社会教育とESD
大人を対象としたESDも推進していきます。
ESDは学校教育だけで取り組むべきものではありません。しかし、大人がESDを学ぶ機会はあまりありません。近畿ESDコンソーシアムでは、各地のユネスコ協会等と連携し、大人を対象としたESDを進めていきます。