第9回ESD社会科理論研究会

今日も夜の7時から、ESD社会科理論研究会を開催しました。

学校での仕事が終わってからの勉強会なので、疲れもあるし大変だと思うのですが、やはり現職の先生方は「いい授業がしたい」という思いが強く、とにかく熱心です。

今日は、『学びとは何か』(今井むつみ、岩波書店、2016年)の第4章・5章の講読でした。経験を通して形成されていくスキーマ、因果関係で結ばれた構造的知識、審美眼・心的表象などについて話し合いました。

教員にとって、「いい授業を見ること」、「いい指導案を検討すること」が授業を見る審美眼の形成に役立つこと、早さが特徴のルーティン化された情報処理システムだけでなく、しなやかで臨機応変に対応できる情報処理システムの必要性など、学ぶものがたくさんありました。

その中でも次期学習指導要領の評価の観点の一つである「知識・技能」でいうところの「技能」とは何なのかを討議しました。

表やグラフを読み解くこれまでの技能だけでなく、知識と知識を比較したり、結び付けたりする「技能」も含まれるのではないか、それならば、どのような評価が現実的で、可能なのか、これから検討していくことも見えてきました。概要報告はこちらです。

次回は、6月22日(木)19時から中澤研究室で開催します。第6章と7章の講読をします。参加希望の方は中澤までご連絡ください。